一般か専任か
はい、とち、です。
某大手不動産会社に従事している不動産屋です。
不動産売買において
一社を窓口にする専任媒介契約か
複数社を窓口にする一般媒介契約か
という選択肢があります。
この話題を、NHKドラマ『正直不動産』の第2話で触れていました。
不動産屋からすると当然、前者の専任媒介契約がいいです。
自社の身に依頼をしてもらえると売主側の仲介手数料の確保が約束されるからです。
では、顧客(売主)側にとって、一般媒介契約が良いのか?
という問いについては、明確な回答はありません。
不動産の種類、エリア、価格によってどちらが良いか異なるためです。
首都圏内である程度流通性のある不動産である場合を前提とすると、次の通りです。
①相場価格ど真ん中で、できるだけ早く売却したい:一般媒介推奨(ただし3社くらいまで)
4,5社に依頼しても何もしないサボる会社が1、2社と増えていくだけです。
②相場より高く売却したい:専任媒介推奨
一般媒介においては、各依頼する不動産会社に『これは売れるぞ』と思わせないといけないため、高値追及がしづらいです。
その一方で専任媒介は相場より少々高い価格で販売に出すとしても、1社を窓口とするため、その1社は頑張らざるを得ないです。
結局、一般媒介と専任媒介どっちが良いの!?
どっちでもよいです!!
では、よい夢を。
不動産屋の本音~正直不動産~
はい、とち、です。
とある大手不動産会社に従事している不動産屋です。
NHKでドラマ化されている今話題の『正直不動産』にも触れながら
日々の不動産業界の裏側をお伝えする場にできればと思います。
(話題の理由は、不動産屋ではなく、山Pが不動の人気なだけでしょうが。。)
原作の漫画も面白いため、おすすめです。
さて、原作にある程度沿ったドラマ第1話ではありましたが
個人的に印象深いシーンは、
主人公の永瀬を演じる山Pが
アパート建築請負契約(注1)をしてくれた顧客に対して放ったひとこと
『売却することもアパートを建築することもリスクだらけですよ』
と。
これ、どうなんでしょうか。
ドラマで描かれているアパート建築は、おそらく不動産屋に対するバックマージンもあり、高額な建築費用になっているため、その時点でアウト(リスク)でしょうけれど、
不動産を売却することもアパートを建築すること自体は、リスクでは無いです。
(何らかの決断や言動に対してゼロリスクはないため、そのような極論は除外します)
安値で買いたたかれたり、高額な建築費用を請求されたりする可能性があれば、それはリスクといえます。
売却すること自体、アパート建築自体がリスクと捉えるのは誤りのためご注意ください。
むしろ、何らかの不動産を未利用にしている状態のほうがリスクかもしれません。
ということで、不動産という高額なものに対して何らかの相談をする際は
安心のできる担当をきちんと見極める必要があります。
ちなみに大手不動産会社だからといって、安心なわけではありません!
では、よい夢を。
(注1):所有土地に対してアパート建築業者と建築の契約をすること
→不動産屋はアパート建築業者から紹介料を貰っている可能性有